自律神経を整えてダイエットする

自律神経を整えてダイエットする

自律神経を整えてダイエットする

 

「20代のうちはちょっと食事を控えれば痩せたのに、30代になるとなかなか痩せない」。こんな経験は、ほとんどの人にあるのではないでしょうか。

 

基礎代謝がメインの理由ではありますが、ほかにも「大人ならではの痩せにくさ」があります。毎日をを忙しく過ごしている現代女性なら必ず意識してほしいもの、それが「自律神経」です。

 

自律神経というと難しく聞こえますが、これは「アクティブモード」と「おやすみモード」を切り替える、体内のスイッチのようなもの。「アクティブモード(交感神経優位)」は昼間の活発な状態、「おやすみモード(副交感神経優位)」は夜のリラックスした状態です。

 

「●●神経」という言葉を覚える必要はありませんが、2つのモードを行き来することが大切、ということだけしっかり頭に留めてください。

 

問題は、現代的な生活をしているとなかなか「おやすみモード」になれないということです。これは健康にも美容にも、そしてダイエットにとっても大問題です。というのも、「おやすみモード」は細胞が修復され、腸が活発に動いて老廃物を流す、といった、体の再構築がなされるとても大切な時間なのです。

 

「アクティブモード」のときには、主に脳に送られていた血液も、「おやすみモード」では全身に巡ります。肌や髮、それに筋繊維など細胞が育つのは、この「おやすみモード」のときなのです。

 

現代人はなかなか「おやすみモード」になれない

 

ところが夜になっても煌々と照明を灯し、パソコンやスマホのライトを浴びるような生活では「おやすみモード」のスイッチが入りません。頭も体もアクティブなままなのでぎゅっと緊張し、血液やリンパの流れも悪くなったままになります。

 

仮に日中に運動したとしても筋肉も育ちません(運動で筋肉がダメージを受け、それを「おやすみモード」のときに再生することで新たな筋肉も育ちます。運動をしたら即、筋肉が増えるわけではないことに注意)。

 

これでは、年齢によって下がった代謝がますます落ちてしまうのも当然です。疲れがとれない、肌の調子が悪い、睡眠が浅い……といった方は、「おやすみモード」に入れていない可能性大です! そして、凝り固まっている体ではダイエットの成果が出ないという実例はたくさんあります。

 

しかも、この「おやすみモード」のスイッチは、年齢が上がるほどに入りにくくなるのだそうです。女性は40歳で副交感神経(=おやすみモード)の働きががぐんと落ちるのだとか。疲れやすくなった、無理がきかなくなったといった体の変化は、「おやすみモード」が不調になってきたというサインです。これは努力ややる気で補えるものではないので、いたずらに抗うことなく、うまく付き合っていくのが大人の賢い対処法です。

 

睡眠の質を上げる、早めにベッドに入る日を作る。入浴法を工夫する……といった知恵が必要です。寝る前にスマホをベッドに打ち込むなんていうのは論外です!

 

「おやすみモード」のスイッチを入れるには、リラックスした時間を意識して作るようにすることが大事になります。

 

リラックスすれば、リンパや血液の流れがよくなって老廃物が排出されますし、睡眠の質が上がるので、肌や髪、筋肉の再生力もアップするなどいいことずくめです。腸が活発に動くことで便秘が解消されたり、免疫機能(免疫機能の7割は腸が握っています)が整って風邪をひきにくくなるといった嬉しいおまけもあるはずです。

 

30代、40代は多忙な時期ではありますが、だからこそ体の変化に向き合い、必要なときは心身をしっかり休めましょう。

 

こういった日常の積み重ねは、大人のダイエットを成功に導くだけでなく、安定した健康な体を作ることにもつながるのです。

 

女性ホルモンの変化と賢くつきあう

 

「女性ホルモンの分泌量が減って、太りやすくなる」なんて言うと、「更年期だからでしょう? 私はまだ30代だし、大丈夫!」なんて思われる人もいるかもしれません。

 

けれど、女性ホルモンの分泌量ピークが何歳だかご存知でしょうか。女性ホルモンのピークは30歳が目安で、35歳ともなると卵巣機能の衰えは始まります。

 

今は30代後半や40代で出産する方も珍しくはありませんが、女性ホルモンの分泌量は確実に減っているはずなのです。

 

それに、いずれは誰もが更年期や閉経を迎えるものです。ムダのないダイエットのためにも、快適に年齢を重ねていくためにも、30歳を超えた女性は「女性ホルモンの変化」について知っておくべきだと私は思っています。

 

女性ホルモンには大きく分けると2種類あります。

 

そのうちの1つ、エストロゲンには脂肪の代謝を促したり、満腹と感じるホルモン(レプチン)の分泌を促すといった、ダイエットにはありかたい働きがあります。また、エストロゲンが分泌されている間は気持ちも穏やかで、体調も崩しにくいという特徴があります。

 

逆に、生理前になると調子を崩す(月経前症候群=PMS)という人は多いと思いますが、この時期は、ちょうどエストロゲンの分泌量が減ります。この時間になるとむくんだり、ジャンクなものを食べたくなってしまったりしませんか? 女性ホルモンというのはこうやって、私たちの心身を左右しているのです。

 

さらに、女性ホルモンの分泌量は自律神経とも深い関わりがあります。

 

どちらも脳の視床下部が司令塔となっているため、女性ホルモンの分泌量が自律神経の働きに影響したり、逆に自律神経の乱れが女性ホルモンの分泌量を変えてしまったりと、切り離して考えることが難しいのです。

 

ストレスで生理のサイクルが乱れてしまうなんていうのも、こういった仕組みがあるから起きてしまうんですね。

 

ですから、まずは女性ホルモンをきちんと分泌させることが肝心です。20代、30代であれば生理のサイクルを整えること、バランスのとれた食事を心がけることも大切ですし、婦人科での定期検診もきちんと受けるべきです。

 

日本では使う人が少ないけれど、低用量ピルを活用するのもひとつの手です。仕事や恋愛、友人関係で忙しい時期ではありますが、女性ホルモンがしっかり働いているか、婦人科系統の機能に問題がないかはちゃんと意識しましょう。

 

ダイエットのためだけでなく、妊娠、出産を考えているなら特に大切です。

 

女性ホルモンをしっかりと分泌させる

 

女性ホルモンの分泌量ががぐんと落ちる40代は、たんぱく質や脂質、ビタミンB6、イソフラボンなど、女性ホルモンの材料となる素材をしっかり摂りましょう。

 

責任ある地位についたり子どもの受験があったりと忙しい世代ですから、サプリメントを活用するのもおすすめです。また、女性ホルモンの減少を自律神経に影響させないためには、「幸せホルモン」と呼ばれるドーパミンやセロトニンをしっかり分泌させるのが効果的です。

 

ドーパミンは恋愛などのワクワクで分泌されますが、「擬似恋愛」でも大丈夫なんです。大好きなタレントが出るドラマを見て胸をときめかせたり、ライブや展覧会といったイベントでワクワクするのも同じことなのです。

 

また、セロトニンは朝日を浴びると分泌されやすくなりますから、毎日とは言いませんが早寝早起きの日を作るのもいいでしょう。セロトニンの材料を含むヨーグルトやチーズなどの乳製品、納豆などの豆類、肉・魚類をしっかり摂るのもおすすめです。

 

子どもを産む、産まないといった差はあるかもしれませんが、女性として生まれた以上は一生女性ホルモンとつきあわなければなりません。この変化に上手に対応することが、ダイエットだけでなく、毎日の生活のクオリティも上げてくれます。